2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

9月文楽公演 一谷嫩軍記通し(その2)

今回の公演を機に熊谷陣屋を読み直して、弥陀六=弥平兵衛宗清の件で気がついたことがあった。私は今まで敦盛の首実検の後、宗清が絡む一連のエピソードが何故あるのか分からなかった。首実検だけで十分「熊谷陣屋の段」で表現すべきことは語られているよう…

国立劇場 文楽九月公演 通し狂言『一谷嫩軍記』(その1)

『一谷嫩軍記』の通し。並木宗輔の絶筆となった三段目までを上演。「熊谷桜の段」、「熊谷陣屋」以外では、「陣門の段」「須磨の浦の段」「組討の段」は2010年に大阪で観ているのですが、結構忘れていて、なぜか歌舞伎の印象と置き変わっていた。通しで観て…

文雀師匠

文雀師匠が亡くなったとニュースで知り、とてもショックでした。舞台上のお姿を観るだけだったので、亡くなったといっても、あまりよく理解出来ません。私は頭の中で、ありありと文雀師匠の遣った人形を思い出せるのに、文雀師匠が遣っていた首は多分、今も…