2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 新国立美術館 安齊重男の “私・写・録(パーソナル フォト アーカイブス)”1970−2006

ANZAΪ: Personal Photo Archives 1970-2006会期: 2007年9月5日(土)〜10月22日(月) http://www.nact.jp/exhibition_special/2007/anzai/index.htmlとにかく膨大な量の人物写真が年代順に並んでいる。 「過去の記憶が走馬灯のようによみがえった」という…

日経新聞 私の履歴書 吉田蓑助

とうとう1ヶ月間の朝の楽しみが終わってしまった。最後は一門のお弟子さんの名前を列記されていて、お弟子さんに対する愛情が伝わってきた。先日、国立劇場小劇場の文楽公演も千秋楽を終えてしまったし、しばらく文楽を見れないのは寂しい。それと、誰か、文…

サントリー美術館 開館記念特別展 ビオンボ BIOMBO/屏風 日本の美

2007年9月1日(土)〜10月21日(日) http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/07vol03biombo/index.html屏風のみを集めて展示するという企画が面白い。 前回の展示の「水と生きる」は、「水」という、形が無く、地上に遍く存在するものなだけに、色々面白…

歌舞伎座特別舞踊公演

一、三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい) 初演: 文政3年(1820年) 作曲: 四代目杵屋六三郎 此下兵吉 松緑 二、高尾(たかお) 高尾太夫 雀右衛門 三、うかれ坊主(うかれぼうず) 願人坊主 富十郎 四、雪(ゆき) 作詞:流石庵羽積(りゅうせきあん…

国立劇場 小劇場 9月文楽公演 第二部

吉田玉男一周忌追善 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) 作:竹田出雲・並木千柳・三好松洛・竹田小出雲 初演: 延享3年(1746年)8月21日 竹本座 初 段 加茂堤の段 筆法伝授の段 築地の段 二段目 杖折檻の段 東天紅の段 丞相名残の段 http:/…

歌舞伎座 秀山祭九月大歌舞伎 昼の部

一、竜馬がゆく(りょうまがゆく) 立志篇 初演: 平成19年(2007年)9月 歌舞伎座 原作: 司馬遼太郎 脚本・演出: 斉藤維文 二、一谷嫩軍記 熊谷陣屋(くまがいじんや) 初演: 宝暦元年(1751年) 大阪・豊竹座 作: 並木宗輔(千柳) 三、村松風二人汐汲…

国立能楽堂 9月定例公演

狂言「狐塚」(きつねづか:大蔵流) 能「阿漕」(あこぎ:観世流) 本当は同じ9月の「俊寛」か「三井寺」か「安宅」が見たかったのだけど、チケット争奪戦に惨敗した結果がこれ。にもかかわらず、なかなか面白かった!「狐塚」は、まずは昔の風俗に目から鱗…

国立劇場小劇場 9月文楽公演 第一部

夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ) 住吉鳥居前の段 内本町道具屋の段 道行妹背の走書 釣船三婦内の段 長町裏の段 田島町団七内の段 初演: 延享2年(1745年) 大阪竹本座 作: 並木千柳・三好松洛・竹田小出雲 予想以上に面白かった。さすが人形浄瑠璃の…

歌舞伎座 秀山祭九月大歌舞伎 夜の部 

一、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき) 阿古屋 初演: 享保17年(1732年) 大坂竹本座 作: 文耕堂、長谷川千四 二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん) 初演: 明治43年3月(1910年)、東京市村座 作: 岡村柿紅 作曲: 作曲:長唄:五代目杵…

日本民藝館 特別展 白磁と染付

初めて民芸館に行ってみる。こちらの展示での磁器は、松涛美術館、戸栗美術館で見た名品・優品と異なり、代々大切に使われてきたような趣のある、生活を彩る器たち。白と藍だけでこれだけの表現ができるのだから素晴らしい。 また平常展の方では、個人的に面…

戸栗美術館 戸栗美術館名品展II−中国・朝鮮陶磁−

期 間: 2007年7月1日(日) 〜 9月24日(月・祝)久々に戸栗美術館に行く。中国・朝鮮陶器ということで、幅広いテーマだが、名品が揃っていた。 第一室、第二室が中国陶器、第三室が朝鮮陶器となっていた。中国陶器はさすがに松涛美術館の景徳鎮展の方がモノが…

松涛美術館 景徳鎮千年展 皇帝の器から毛沢東の食器まで

景徳鎮の陶器を見ることはしばしばだけれども、系統だって知る機会は今まで無かった。そのため、私にとっては興味深い企画だった。ほんの数十メートルの部屋の端から端までで1000年分凝縮して見れるので、作陶技術の移り変わりが良く分かって面白かった。た…

出光美術館 没後170年記念 仙突・センガイ・SENGAI―禅画に遊ぶ―

江戸時代の「しりあがり寿」と言いたくなる楽しい禅画。もともとは普通に上手い禅画を書いていたが、ある絵師に「絵が上手すぎて後世、雪舟のように禅僧としてより絵師として記憶に残るだろう」という指摘を受け、あのような絵を書くようになったという。絵…

東京国立博物館 平常展

昨日は、平常展も見たかったのに「京都五山 禅の文化展」で終わってしまったので、再度、足を運んで平常展を見る。 一番気に入ったのは、本館2F 10室「浮世絵と衣装―江戸 浮世絵」にある勝川春章筆の「東扇・中村仲蔵」。あの黒羽二重の斧定九郎で評判をとっ…

東京国立博物館 特別展 足利義満600年御忌記念「京都五山 禅の文化」展

期待せずざっと見るだけぐらいのつもりで行ったのだけど、面白かった!夢窓疎石という高僧の「別無工夫」(ベツニクフウナシ;禅の修業だけが修行ではなく、日々の生活そのものが修行であるという意)という書とコトバがとっても気に入ったので(まさに怠惰…