2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

国立劇場 文楽2月公演 第3部

2月公演の演目のうち、物語として最もおもしろかったのは、やはりダントツで、『義経千本桜』の「渡海屋・大物浦の段」だった。『平家物語』によれば平知盛は、壇ノ浦の戦いで、あえなく総崩れとなった平家の有様を見届け、「見るべき程のものは見つ」という…

国立劇場 文楽2月公演 第1部

信州川中島 輝虎配膳の段、直江屋敷の段輝虎配膳の段は観たことがあったけど、直江屋敷の段は初めて観た。輝虎配膳の段だけでは意味が分からなかったことが、直江屋敷の段を観て、初めて分かったことがいくつかあった。今後も輝虎配膳を出す時は直江屋敷とセ…

国立劇場 文楽2月公演 第二部

嶋大夫師匠の引退公演初日にお伺いしました。桜鍔恨鮫鞘 鰻谷の段2015年の11月公演で観たときは、全然納得できず、どういう見方をすれば面白く感じるのか、よく分かりませんでした。今回も本当のところ、納得できませんでした。でも、この段の主人公は八郎兵…