2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

国立能楽堂 企画公演 伯母ヶ酒 通盛

◎蝋燭の灯りによる 狂言 伯母ヶ酒(おばがさけ) 高澤祐介(和泉流) 能 通盛(みちもり) 粟谷能夫(喜多流) http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1778.html 蝋燭能とは何か、よく分かっていなかった。 昔は、夜であれば薪なり蝋燭の灯でお能を演じてい…

采女と雨と窓を打つ声

雨の降る夜に、和漢朗詠集をつらつらと眺めていたら、巻上 秋の秋夜、233に、こんな句があった。 秋の夜長し 夜長くして眠ることなければ天も明けず 耿々(かうかう)たる残んの燈(ともしび)の壁に背けたる影 瀟々(せうせう)たる暗き雨の窓を打つ声上陽…

伊達大夫の訃報

今、webで見つけて、ショック。またお元気になって、あのお声を聴けると思っていた。千秋楽の日に亡くなられたとは、芸一筋に生きた生涯を垣間見させてもらった気がする。これから天国で懐かしい人々と再会して、お酒でも酌み交わしながら文楽談義をされるの…

新橋演舞場 五月大歌舞伎

一、彦山権現誓助剱 毛谷村(けやむら) 二、上 藤娘(ふじむすめ) 中 三社祭(さんじゃまつり) 下 勢獅子(きおいじし) 三、一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり) http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2008/05/post_10.html 五月はまだ…

人形遣いの吉田さん

友達に、「人形遣いの人で、吉田さんて人、いるでしょ。」といわれたので、「うん、いるよ。」と、答えた。多謝、朋友!一度、そーゆー会話がしてみたかったの!

国立劇場小劇場 文楽五月公演 第二部 心中宵庚申

心中宵庚申 上田村の段 八百屋の段 道行思ひの短夜 http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1873.html 上田村文雀師匠の遣う姉おかると蓑助師匠遣うお千代のゴージャス姉妹の競演。しかも、床は住大夫&錦糸さん。もう、これ以上、何をか望むものぞあらん。以…

勧進帳と東大寺

平家物語の巻五に「奈良炎上」という話がある。時は治承24年(1180年)十二月、奈良の人々が多数蜂起し、大きな球丁(ぎっちょう:板で打って遊ぶためのボール)を作って、「これは入道相国(平清盛)の頭だ」といって、よってたかって「打て!」「踏め!」な…

国立劇場小劇場 文楽五月公演 第二部 北條秀司十三回忌追善「狐と笛吹き」

今回、この曲を聴いて、改めて義太夫節(この場合、太夫と三味線は均等に比重をかけた意味でお願いします)というものが、如何に大きな可能性を持った音曲のジャンルであるかということに気がつかされた。 聞き取った限りでは、新歌舞伎のような詞章だが、義…

もう、ひまわりが

咲いてました。…こんな早くていいんでしょーか?

朧月夜

今朝は、季節外れの台風4号のせいで、横殴りの雨の中、出掛けるはめになった。大事な会議があるというのに、天気は容赦がない。とにかく、突き進むしかない。帰宅する頃には雨もすっかり止んで、満月が天空にぽっかりと浮かんでいた。しっとりした霞をまとっ…

東京国立博物館 平常展

伝統芸能を見ていると、どうしても古美術が見たくなりませんか?ならないですか、そうですか。 私は、どうしても見ずにはいられなくなって、上野に行ってきてしまいました。●仏教の美術 ―平安〜室町 3室 夢記断簡(明恵筆、鎌倉時代・13世紀)「夢有リ」で始…

国立劇場小劇場 文楽五月公演 第一部

鎌倉三代記 入墨の段 局使者の段 米洗ひの段 三浦之助母別れの段 高綱物語の段増補大江山 戻り橋の段 http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1873.html 鎌倉三代記この演目は歌舞伎より文楽の方が楽しめるかも。まず、時姫が、深窓の令嬢ながら、家事などを…

国立能楽堂 定例公演  子盗人 碇潜

狂言 子盗人(こぬすびと) 茂山忠三郎(大蔵流) 能 碇潜(いかりかづき)船出之習(ふなだしのならい) 岡久広(観世流) http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1776.html 小盗人睡眠不足からか、半分は見てたと思うのだが、全く記憶を再構築できない。 …

春霞

ここ数日、冷たい雨がふって、コートが必要なくらい寒かった。けれど、今朝は、空は真っ青。そよ風も吹いて、春が二度訪れたみたい。道端の花もうれしそう。ふと前方をみると、ぼんやり景色が霞んでる。これって、春霞っていうのかなと思ったら、鰻屋さんか…

国立能楽堂 普及公演 井杭 采女

解説・能楽あんない 采女をめぐって 林 望 狂言 井杭(いぐい) 野村小三郎(和泉流) 能 采女(うねめ)美奈保之伝(みなほのでん) 大槻文藏(観世流) http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1775.html 今ぞ知る 千駄ヶ谷の駅前にも 津田塾大学キャンパス…

しんぽち

この前、狂言の「御茶の水」をみた時、新発意(しんぽち)という人が出てきた。変わった名前だなあと思っていたら、新発意というのは、出家して間もない人のことをいうらしい。今、読んでいる本に偶然、書いてあった。いやー、新発意の山本則直師があまりに…

歌舞伎座 團菊祭五月大歌舞伎 夜の部

一、通し狂言 青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ) 白浪五人男 序 幕 初瀬寺花見の場 神輿ヶ嶽の場 稲瀬川谷間の場 二幕目 雪の下浜松屋の場 同 蔵前の場 稲瀬川勢揃の場 大 詰 極楽寺屋根立腹の場 同 山門の場 滑川土橋の場 作: 河竹黙阿弥 初演…