日本民藝館 特別展 白磁と染付

初めて民芸館に行ってみる。こちらの展示での磁器は、松涛美術館、戸栗美術館で見た名品・優品と異なり、代々大切に使われてきたような趣のある、生活を彩る器たち。白と藍だけでこれだけの表現ができるのだから素晴らしい。
また平常展の方では、個人的に面白い絵を見つけた。大津絵というのだが、歌舞伎の何かの演目で子供に「大津絵を買ってあげるから、言うことを聞くように」というような台詞がある。それについて、大津絵とは何だろうと思っていたのだが、ここにはいくつかの画題の大津絵の展示があり、なるほど、これはコレクター心をくすぐるものだなあと思った。
また、ちょうど、向かいにある旧柳宗悦邸の公開日でもあったので見学してきた。夏の暑い日で道を歩いている時はあまり風を感じなかったが、日本家屋は風が通り涼しく感じるように出来ているようだ。庭木やちょっとした竹やぶが窓の障子に影を作り、これも涼を呼ぶのに一役買っていた。その格子は、部屋毎、障子毎に異なるデザインでこだわりが感じられた。改めて、障子は美しいと思った。

今、汐留ミュージアムバーナード・リーチをやっているそうで、そちらの方も見たくなった。

http://www.mingeikan.or.jp/html/2007.html