東京国立博物館 特別展 足利義満600年御忌記念「京都五山 禅の文化」展

期待せずざっと見るだけぐらいのつもりで行ったのだけど、面白かった!夢窓疎石という高僧の「別無工夫」(ベツニクフウナシ;禅の修業だけが修行ではなく、日々の生活そのものが修行であるという意)という書とコトバがとっても気に入ったので(まさに怠惰な私向けの言葉!)、このブログのタイトルにさせてもらい、戒めにすることにした。ちなみに以下の展示会公式ブログに、別無工夫のもっと詳細なエピソードが書いてあるが、夢想国師がこの言葉を言った相手は、足利直義公だったのだった。おっと、そして、その名前を出されてしまうと、自動的に頭が仮名手本忠臣蔵の世界になってしまう。ちなみに頭の中の直義公は2月に見た錦之助丈です。
http://www.kyoto-5zan.jp/blog/article.php?id=47


他に楽しかったのは、禅画。禅僧たちは、ひとつのポピュラーなモチーフとして、水墨画で幽玄な山中に粗末な家(書斎付き)を書いて、そんな場所での晴耕雨読の生活にあこがれたのだという。今で言うロハスですね…って、禅僧は生活そのものがすでにロハスでは?とつっこみを入れたくなる。解説によれば、その当時の禅僧たちは外交やら何やらで政治の中枢におり、どうも今の国家公務員みたいな仕事をしていたそう。つまり激務のせいでストレスが多かったから、そんな生活に憧れたんでしょうね。


それからひとつ気になったのは、癡兀大慧(ちこつたいけい)という人のこと。展示の解説にもあるとおり、ずんぐりした身体なのだが、禅僧は非常に質素な食事のはずなのに何故?太るのは環境より遺伝か?はたまた、ストレス太り?それとも、実は、接待付けで仕方なく?気になる!!