国立能楽堂 七月普及公演 賀茂 御田
解説・能楽あんない 賀茂の社と田植の祭 山路興造(芸能史研究家)
能 加茂(かも) 金春安明(金春流)
間狂言 御田(おんだ) 野村万作(和泉流)
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2486.html
先日、NHKの教育で賀茂&御田をやったのを観たので、興味深く拝見。
NHKの方は、喜多流の塩野哲生師で、今回の国立能楽堂の方は、金春流の金春安明師。同じ下掛でも少し詞章に異同があった気がする。おもしろい。
間狂言の御田は、野村万作師の神主に野村萬斎師等の早乙女。萬斎師の謡が朗々として素敵だった。
先日、日本橋高島屋で細見美術館の「江戸名所有楽図屏風」に、お能の絵が描いてあって何の曲だか分からなかったけど、「賀茂」だったかも。天女風の天冠を着けた女性が橋掛をお幕の方に戻っていき、舞台では大べし見か飛出の面、唐冠、赤頭のシテが舞っているという図だった。まさに、これと同じ様な場面が、後場にありました。
展示
またまた素敵な装束が続々。
一つおもしろいと思ったのは、五流の謡本の書体がそれぞれ違うこと。この前、国立能楽堂の公開講座で表章先生が、江戸時代、宝生流は観世流の謡本を使っていたとはなされていたので、宝生流は観世流と似ているのではと思ったが、五流の中で書体まで特に似ているというわけでもなかった。