国立文楽劇場 夏休み文楽特別公演 第1部 第2部

関西元気文化圏共催事業 夏休み文楽特別公演
◆第1部:親子劇場 11時開演
解説 文楽へのごあんない
高見順=原作 有吉佐和子=作 四世鶴澤清六=作曲 西川鯉三郎=振付
雪狐々姿湖ゆきはこんこんすがたのみずうみ
 崑山の秋
 猟師源左の家より冬の湖畔

◆第2部:名作劇場 14時開演
夏祭浪花鑑なつまつりなにわかがみ
 住吉鳥居前の段
 内本町道具屋の段
 釣船三婦内の段
 長町裏の段
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/3437.html

◆第1部:親子劇場 11時開演
雪狐々姿湖
 崑山の秋
 猟師源左の家より冬の湖畔

きつねさんたちがかわいかったです。白ゆりさんもかわいかったです。
きつねさんたちのちゃんちゃんこ(?)みたいなのが、それぞれのきつねさんたちの「しょうね」をあらわすという、「目からうろこ」なえんしゅつもおもしろかったです。ソフトバンクのお父さんっぽい、きつねさんもいましたが、ソフトバンクのおとうさんではありませんでした。むしろ、きつねさんは犬はにがてだそうです。

よいこのみなさんは、さいごまでたのしんだみたいでしたが、心の目のくもったおばさんは、こうはん、(1)どうして「ほうじゅ」がにげていくのかと、(2)白ゆりさんがにんげんになったとき、みずうみのこおりがわれてしんでしまったのはなぜかが、よく分かりませんでした。
右こんくんか左こんくんかどっちかわすれたけど、ころすことになってしまった「たたり」かなとおもって、ゆか本とパンフレットをみてみましたが、(1)にかんしては、なにもかいてありませんでした。(2)にかんしては、パンフレットに「白百合が人間の姿に戻った途端、人の重さで湖の氷が割れ、白百合は宝珠とともに湖の底へと沈んでしまうのでした」と、わりと、じょうしきてきなことがかいてあって、おもしろかったです。なんだかよくわからないので、おばさんとしてのけつろんは、とりあえず、「たたり」とおもっておくことにしました。

あと、まえのほうにすわってたひとで、なにかツボにはまったらしく、ひきつってわらっているひとたちがいて、おばさんもつられてわらいそうになり、ちっそくしてしぬかとおもいました。おしまい。


◆第2部:名作劇場 14時開演
夏祭浪花鑑
 住吉鳥居前の段
 内本町道具屋の段
 釣船三婦内の段
 長町裏の段

とても楽しみにしていたのだけど、連日忙しかったせいか第2部になったらどっと疲れてしまい、椅子に座っているのがやっとという状態で、ほとんど何も覚えておらず、本当に本当に残念。

何となく覚えているのは、三年前に東京で観た勘十郎さんの団七がさらにものすごく進化していたこと。私は勘十郎さんは立役をやっているのが好きだなあ。それから義平次が、それほど暑苦しい嫌なおやじではなかったこと。もっと義平次がつっこんだ嫌がらせをしてくれないと、団七が追いつめられて殺したという風にならないのでは、と思ったけど、私が思い描いている義平次が三年前の東京の伊達さん&玉也さんの超凶悪な義平次なので、判断を保留した方がいいのかも、という気もしてきた。伊達さん&玉也さんの義平次と勘十郎さんの団七で長町裏の段を見れたことは幸運でした。もっと沢山、色んな夏祭を観てみたい。

そういえば、ささいなことで、前に観た時も疑問に思った気がするのだけど、どうして三婦の妻、おつぎは暑い最中、家の中で魚を焼いているのだろう?もちろん、お辰が鉄弓を顔に押し付けるストーリーの段取り上、火鉢を使っているのだけど、私だったら、夕方、涼しくなってから、外のもっと風通しの良いところで焼きたい。または、もし誰かが家の中で火鉢で魚を焼いていたら、「熱が部屋の中に篭るから、外で焼けば?」と言ってしまうだろう。実はこの時代の大坂って、今ほどは暑くなかったのかしらん?謎です。