ゲーム能

先日、会社の若手くんの書いた感想文を読んでいたら、「レベルを上げる」という言葉が1ページに何度も出てきた。私も語彙が少ないけど、キミもそーとー少ないねえ…と、ぼやきたくなったが、ふと、あることを思い付いた。この「レベルアップ」という発想は、多分、ゲームから来てるのではないか。


さらに妄想が膨らんで、若者はゲームが好きなのだから、ひょっとして、例えば、お能にゲームの要素を取り入れたら、お能も若者にウケるのではないか、と思い至った。


つまり、こんな調子である。例えば、前場後場とかケチくさいことはいわないで、ゲームの形式を取り入れて、1st Stage、2nd Stage、3rd Stage…と場(Stage)を幾つも作るのだ。そして、シテは、最初は善知鳥の後場あたり、中入り後、ステージがあがると、船弁慶後場の知盛、さらに中入り後、ステージが上ると、俊寛、以下、歌占の渡会某の曲舞、邯鄲男、雲林院の業平、安宅の弁慶…(途中略)…春日龍神で、最後は高砂(私の知識の無さゆえにつまらん。。)。


で、若者ウケを狙うので、You Tube等にムービーをおき、mixi等での口コミを仕込み、当然、ゲーム化し、アニメ化し、フィギュアも作り、ハリウッドで映画化して、ライセンス・ビジネスでウハウハなのだ。どうです、能楽関係者様、とゆーか、このくらいの話になると、電通さん?それとも、ライセンス・ビジネスが得意な小学館さん?…等と、考えているうちに、さすがにあまりにアホらしくなってきて、残念ながら、これ以上、妄想を膨らます気力が失せてしまった。