7月歌舞伎鑑賞教室「義経千本桜」

竹田出雲・三好松洛・並木千柳=作
中村富十郎=監修
義 経 千 本 桜  一幕
     国立劇場美術係=美術
   河連法眼館の場

http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1872.html

今年2月に観た文楽版四の切もある程度覚えていたので、見比べてみることができて面白かった。

歌昇丈は、富十郎丈監修の下、音羽屋系の演出で演じているそうだが、本業にも忠実で、興味深かった。たとえば、狐言葉は、歌舞伎だと極端なしゃべり方になって笑いが起きたりすることがあるが、歌昇丈は、文楽と同じように、あまり強調しない形だったので、違和感なく聞けた。さすが踊りの上手い歌昇丈なのでケレンも気持ちいい。


前半の竹本がいつもと違う、不思議な感じだった。鑑賞教室なのだからオーソドックスな語りにした方がいいんじゃないだろうか、と思った(が、ひょっとすると、その方の師匠から受け継がれている語りなのかもしれない)。