国立博物館 特別展「対決−巨匠たちの日本美術」
創刊記念『國華』120周年・朝日新聞130周年
特別展「対決−巨匠たちの日本美術」
平成館 2008年7月8日(火)〜8月17日(日)
■ 運慶 vs 快慶 —人に象る仏の性—
■ 雪舟 vs 雪村 —画趣に秘める禅境—
■ 永徳 vs 等伯 —墨と彩の気韻生動—
■ 長次郎 vs 光悦 —楽碗に競う わび数寄の美—
■ 宗達 vs 光琳 —画想無碍・画才無尽—
■ 仁清 vs 乾山 —彩雅陶から書画陶へ—
■ 円空 vs 木喰 —仏縁世に満ちみつ—
■ 大雅 vs 蕪村 —詩は画の心・画は句の姿—
■ 若冲 vs 蕭白 —画人・画狂・画仙・画魔—
■ 応挙 vs 芦雪 —写生の静・奇想の動—
■ 歌麿 vs 写楽 —憂き世を浮き世に化粧して—
■ 鉄斎 vs 大観 —温故創新の双巨峰—
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=5315
やっと観て来た。対決とあるからは、何らかの客観的評価基準を以って、逐一、厳正に評価すべきか、なーんて思いもしなかったけど、やっぱり、結局はどちらが好きか、という話に帰結してしまう。
それに、観ているうちに、対決というフォーマットを忘れてしまい、直接対決していない永徳の檜図屏風と宗達の松図襖を比べてしまったり、雪村と蕭白を比べたり。。最後には、「やっぱり雁金屋Bros.は一緒にして戦わないとだめだよね」とか、「歌麿と写楽が同一人物だったらどうするのさ」とか(実際には、写楽は喜多流能楽師、斉藤十郎兵衛という人の余業というのが、かなり有力な説なのだそうだ)、心の中は千々に乱れるのだった。
ああ、一つ一つ感想を書きたいけど、時間が無い。今、ここではただ単に、下記の三点をもって、自分自身の備忘録としたいと思います。すなわち、(1)永徳の「花鳥図襖(梅に水禽図)」がとても好きだということを再確認したこと(出来るだけ近くから見て梅の花が浮上って見えることに驚嘆したり、梅の木の幹や枝振りを見てうっとりしたり、みょうに人間臭い鳥達が一体どんな会話をしているのか想像したり、色々楽しむポイントがあるわけです)、(2)最近ますます宗達のとりこになっていること、(3)本阿弥光悦の「黒楽茶碗 銘時雨」は、あれでお茶を飲んだら呑み口の部分が尖ってて痛いだろう、いいのかそれで?
もし、時間が出来たら、かならずや、しつこく感想を書きたいのだが。。。