寛永寺 両大師の御車返しの桜

以前、寛永寺の両大師で御車返の桜というのを見た。京都の常照皇寺にある桜を移したもので、一木に一重と八重が咲く桜で(1+8で九重=内裏を連想させる)、あまりの美しさに御水尾天皇が、何度も車を返して見たという。。

最初に見たのはお正月だったのだけど、一重と八重が一度に咲くというのはどんな感じなのだろうと気になっていたので、早速、見に行ってみることにした。

残念ながら、盛りは過ぎていて、特に下の方の花はほとんど散っていた。それでもいくつか残っている花を見ると、どれも、一重。八重の花は無いのだ。


やはり、一本の木に一重と八重が咲くというのは伝説だろうか、と思いながらしばらく眺めていたのだが、ふとあることに気がついた。確かに一輪一輪の桜は満開だときれいな一重なのだが、咲き始めの花を見てみると、花びらに無数の皺が出来ていて、それがひだのように折り重なり、八重のように見えるのだ。このことを一重と八重といっているのではないだろうか。一応、写真に撮ろうかと思ったけど、開ききっていない花は皆、高いところにあり、私のケータイ付カメラではピントが合わない。

そんなわけで、仮説を立証する手段を欠いたまま、まあ、ともかくもきれいな桜を見れたからいっかと思いつつ、両大師を後にした。来年また、もうちょっと早い時期に来て検証したい!

↑これは、御車返しの桜じゃないですが、両大師に咲いていた桜です。