物見遊山

保谷道行

千本道行で気分が高揚したせいで、会場でそのままじっと夜の部を待つ気にもなれず、会場近辺をふらふらと散策しました。というのも会場に来る時に、いくつか気になっていた梅の木があって、それを近くまで行って見てみたかったので。来る時には気が付かなか…

大神神社

またいつか、大神(おおみわ)神社に行くこともあると思うので、メモを残しておくことにしました。大神神社に行った日は、本当は朝から夏休み公演の第一部を再度観たかったのだが、あいにくその日の第一部は貸し切り公演だった。それで、午後2時の第二部の『…

花まつり

ずーっと長いこと、こんなに働いたこと無いというくらい忙しくて、お正月も実家には24時間も滞在できなかったかったが、ちょっと時間の余裕が出来たので、週末、実家に顔を出しに帰った。ちょうど桜の見頃なのに、私の知っている限り、実家の近くに桜の名所…

輪王寺両大師の御車返の桜問題

他にも山ほどメモっておきたいことがあるのだが、どうしても忘れてしまう前に書いておかねば気が済まず、今更ながら輪王寺両大師の御車返の桜について。 上野の東京国立博物館の向かって右側に寛永寺の両大師というお寺があって、そこに「御車返の桜」という…

歌舞伎座千穐楽

会社帰り、ふと興行中の現歌舞伎座というのは今日が最後だということを思い出し、正面玄関だけでも見てこようと行ってきました。最近は、あまり歌舞伎座に足が向かない悪い観客で、最後に観たのは、三月の夜の部、仁左衛門丈の「道明寺」、富十郎丈と鷹之資…

東京文化会館 乞巧奠(きっこてん) 〜七夕の宴〜京都冷泉家の雅

冷泉家 王朝の歌守展開催記念 七夕の宴「乞巧奠」〜京都・冷泉家の雅〜 日時 11月14日(土) 15:00開演(14:15開場) 演目 蹴鞠:蹴鞠保存会 雅楽:絲竹会 和歌披講:冷泉家門人 流れの座:冷泉家門人 解説:冷泉貴実子 http://www.t-bunka.jp/calendar/calview.…

東大寺 修二会の声明

二月堂お水取り−行と祈り− [第一部] 26日6時開演 初夜、半夜 おはなし 上野道善(華厳宗管長 東大寺別當) 初夜の悔過作法/初夜の大導師作法 初夜の咒師作法/半夜の悔過作法[第二部] 27日2時開演 走り、後夜、晨朝 おはなし 上野道善(華厳宗管長 東大寺別…

遊行寺(清浄光寺)

先日、お能の「誓願寺」を観たが、ワキの一遍上人が始めた時宗の総本山、遊行寺に行ってみたくなって、行ってきました。 なぜ、藤沢に時宗の総本山を、と思ったが、一遍上人を継いで諸国漫遊する上人(を「遊行上人」という)の四代目の呑海上人が、鎌倉時代…

増上寺のめ組

週末、増上寺に行ってみたら、め組の人達の供養のための石碑があった。 左の「め組」と書かれた石柱(もとい、多分石燈籠)は、まだ結構新しく、寄進した人達の名前をみてみると(何気にいなせな名前多し)、歌舞伎等の芸能関係者とも思えず。 ということは…

国立劇場小劇場 舞 楽 −”常の目馴れぬ舞のさま”−

舞 楽 −”常の目馴れぬ舞のさま”− おはなし 東儀俊美(元宮内庁式部職楽部首席楽長) 笠置侃一(南都楽所楽頭) 「蘭陵王(らんりょうおう)」一具(「嗔序」「荒序」舞:復興初演) 小乱声・陵王乱序・囀・嗔序・沙陀調音取・荒序・当曲・安摩乱声 舞人 岩波…

奈良、行き当たりばったり:春日大社(2)

春日大社の参道は、細くて木が生い茂っていて、ながーいものだった。明治神宮みたいに広く明るくて(ひとごみさえなければ)すぐ拝殿についてしまうのとは、全然違う。 その参道の両脇に数限りなくあるのが、燈籠。以前、石燈籠には「春日燈籠」という種類の…

奈良、行き当たりばったり:春日大社(1)

猿沢の池を探してウロウロしているうちに、春日大社の一ノ鳥居の前まで来てしまった。猿沢の池も早いところ見たいけれど、春日大社の方にも、現場検証してみたいことが色々ある。例えば、春日龍神のこととか、春日燈籠とか、明惠上人のこととか、藤原氏のこ…

奈良、行き当たりばったり: 興福寺

興福寺 http://www.kohfukuji.com/ 4月に文楽劇場に文楽を見に行った際、翌日、奈良に遊びに行きました。 本当は、まだ桜が残っている季節だったので、俵屋宗達が伺候していた京都の醍醐寺に行って醍醐の桜を見ながら、宗達のことを考えようと思っていた。と…

寛永寺 両大師の御車返しの桜

以前、寛永寺の両大師で御車返の桜というのを見た。京都の常照皇寺にある桜を移したもので、一木に一重と八重が咲く桜で(1+8で九重=内裏を連想させる)、あまりの美しさに御水尾天皇が、何度も車を返して見たという。。最初に見たのはお正月だったのだけど…

源融のお宅バーチャル訪問記(2)

源融の六条河原院を模したという渉成園のつづき。庭園を散歩していると、池の浮島にある縮遠亭(しゅくえんてい)という茶室の近くに源融の塩釜を模した手水鉢があると書いてあったので、見にいってみると、こんなものがあった。 高さは60cm〜70cmぐらいだろ…

源融のお宅バーチャル訪問記(1)

1月に京都の清水寺に行った帰り、満員バスに乗る気分にならなかったので、五条の駅まで歩くことにした。それで、ぷらぷらと地図を見ながら五条橋を渡って五条通を歩いていると、ふっと思いついた。そうだ、源融の六条河原院(つまり光源氏の六条院のモデル地…

清水寺と地主権現(4)

もうひとつ、清水寺&地主権現の見物で、どうしても書きたかったことの一つ目は、乾山と仁清の碑のこと。 http://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/fm/ishibumi/html/hi020.htmlこれは、奥の院から音羽滝に行く途中にある子安塔という塔に行く階段の入口にあ…

清水寺と地主権現(3)

清水寺に戻って、話の続きを。 もし仏像のことをもう少し分かっていれば、阿弥陀堂や奥の院の仏像について想いを馳せることが出来るのだが、残念ながら、私の乏しい知識では何も語ることはない。阿弥陀堂など拝観したにはしたのだが、堂内は暗くて阿弥陀仏が…

清水寺と地主権現(2)

で、やっと清水寺に行き着いた。清水寺で私が見たかったのは、何といっても、西門(さいもん)。というのも、狂言では、清水寺の西門の一の階(きざはし)というのは、男女の出会いのメッカということになっているから。私の乏しい鑑賞歴でも、「因幡堂」、…

清水寺と地主権現(1)

先に書いたとおり、土曜日の夕方は文楽劇場で文楽を見たのだが、その前に京都に寄った。 最初、文楽は昼夜通しで観ようかと思ったのだが、文楽劇場への到着時間とか土日の天気等つらつら考え、昼の部は翌日にまわすことにした。結果的には、その時とりあえず…

博物館に初もうで(続) 上野寛永寺

昨日のポストの続き。東博の新春企画、博物館に初もうでの関連イベントで上野寛永寺の根本中堂特別公開をしているというので、行って来ました。 早速、初詣を兼ねてお参りしてから、根本中堂の中に入ってみる。中央の厨子の中には、小さな仏像が安置されてい…

京都御所&仁和寺

京都御所 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BE%A1%E6%89%80仁和寺 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%81%E5%92%8C%E5%AF%BA 京都御所今年は源氏物語千年紀で源氏物語にちなんだ特別展やお能が多い。このチャンスに源氏物語に関連する…

築地本願寺 酒井抱一のお墓

そういえば、先日、築地本願寺に行ったのだった。 ひょんなことから、酒井抱一のお墓が築地本願寺にあるのを知って、現場検証に行ってきたのだ。 築地本願寺といえば、あの不思議な石造りの建物だ。古代インド様式とか。遠巻きにしか見たことが無かったけど…

高津宮

そういえば、この夏、大阪に行った時、文楽劇場の近くにある高津宮に行ってみたのだった。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%B4%A5%E5%AE%AE 夏祭浪花鑑の長屋裏の段は、高津宵宮の夜のお話でした。それで何となく、名前に惹かれて行っては見たの…