花まつり


ずーっと長いこと、こんなに働いたこと無いというくらい忙しくて、お正月も実家には24時間も滞在できなかったかったが、ちょっと時間の余裕が出来たので、週末、実家に顔を出しに帰った。

ちょうど桜の見頃なのに、私の知っている限り、実家の近くに桜の名所なんて無い。桜が満開の週末に桜を見ることができないのは残念と思っていたら、最寄り駅から家に帰るまで乗ったタクシーの運転手さんが近場の桜の名所を教えてくれた。両親にその話をすると、他にもいろいろあるという。それで、翌日は、桜を見に両親とドライブに行く。

私は知らなかったけど、枝垂れ桜で有名なお寺があるそうで、そこにも行ってみる。ふつうは枝垂れ桜はソメイヨシノより早く咲いてしまうから、もう咲き終わっているだろう等と話しながら行ってみたが、見事に満開。今年は花の咲く順番なんて関係ないみたいで、枝垂れ桜とソメイヨシノのみならず、桃も梅も水仙も菜の花も木蓮も、青空の下で咲き乱れていた。

さらに、お寺ではちょうど花まつりが開催されていて、誕生仏に甘茶を掛けさせてもらった。本当はお釈迦様の生まれた日とされているのは新暦じゃなくて旧暦の4月8日だろうし、もっと言えば、インドじゃ桜なんて咲いてないどころか、一年中、夏といってもいいくらい暑いだろう。けど、お釈迦様もこんな美しい季節にお祝いする分には、ちょっとぐらい日程がずれていても許してくれるんじゃないだろうか。澄んだ青空の下の咲き誇る桜を見て、久々に心洗われる心地がした一日でした。