東京国立博物館 平常展 冷泉家のはじまり、「譲状」

先日、平常展に行った際の感想の続き。

本館 3室 宮廷の美術 ―平安〜室町

譲状(重文、藤原為家筆、鎌倉時代、13世紀 2009/9/8〜 2009/10/18)
譲状(重文、藤原為氏筆、鎌倉時代、13世紀 2009/9/8〜 2009/10/18)

藤原定家の子、為家が、当初、自身の嫡子、為氏に譲った所領を、「十六夜日記」の作者でもある阿仏尼との子、冷泉為相に譲るという文書。しかし結局のところ、この所領の譲渡は行われなかった。そのため、阿仏尼は訴訟のために鎌倉に赴き、その旅の様子を「十六夜日記」に書き、冷泉家二条家が成立する。

こんな重要な文書が残っていることに驚くが、これが訴訟の火種であり冷泉家の正統性を証拠立てる文書なのだから、何はさておき死守するのは当たり前か。そして、何ゆえ東博が所有するに至ったのだろう?


この譲状の展示は10月18日(日)まで。10月24日(土)から東京都美術館で「冷泉家 王朝の和歌守展」が始まるのに展示が終了してしまうのは何故?同展で展示されるのかな?


まだまだ、書きとめておきたいものは沢山あるのですが、とりあえず。。。