孟宗竹

ゲーム能

先日、会社の若手くんの書いた感想文を読んでいたら、「レベルを上げる」という言葉が1ページに何度も出てきた。私も語彙が少ないけど、キミもそーとー少ないねえ…と、ぼやきたくなったが、ふと、あることを思い付いた。この「レベルアップ」という発想は、…

采女と雨と窓を打つ声

雨の降る夜に、和漢朗詠集をつらつらと眺めていたら、巻上 秋の秋夜、233に、こんな句があった。 秋の夜長し 夜長くして眠ることなければ天も明けず 耿々(かうかう)たる残んの燈(ともしび)の壁に背けたる影 瀟々(せうせう)たる暗き雨の窓を打つ声上陽…

人形遣いの吉田さん

友達に、「人形遣いの人で、吉田さんて人、いるでしょ。」といわれたので、「うん、いるよ。」と、答えた。多謝、朋友!一度、そーゆー会話がしてみたかったの!

勧進帳と東大寺

平家物語の巻五に「奈良炎上」という話がある。時は治承24年(1180年)十二月、奈良の人々が多数蜂起し、大きな球丁(ぎっちょう:板で打って遊ぶためのボール)を作って、「これは入道相国(平清盛)の頭だ」といって、よってたかって「打て!」「踏め!」な…

もう、ひまわりが

咲いてました。…こんな早くていいんでしょーか?

朧月夜

今朝は、季節外れの台風4号のせいで、横殴りの雨の中、出掛けるはめになった。大事な会議があるというのに、天気は容赦がない。とにかく、突き進むしかない。帰宅する頃には雨もすっかり止んで、満月が天空にぽっかりと浮かんでいた。しっとりした霞をまとっ…

春霞

ここ数日、冷たい雨がふって、コートが必要なくらい寒かった。けれど、今朝は、空は真っ青。そよ風も吹いて、春が二度訪れたみたい。道端の花もうれしそう。ふと前方をみると、ぼんやり景色が霞んでる。これって、春霞っていうのかなと思ったら、鰻屋さんか…

しんぽち

この前、狂言の「御茶の水」をみた時、新発意(しんぽち)という人が出てきた。変わった名前だなあと思っていたら、新発意というのは、出家して間もない人のことをいうらしい。今、読んでいる本に偶然、書いてあった。いやー、新発意の山本則直師があまりに…

私だけの幻の九段目

仮名手本忠臣蔵の九段目の山科閑居は、難曲で、特別なものとされ、葵大夫のホームページ(こちら)によれば、「おこがましくも相勤め」と挨拶を入れることが習慣となっている由。観客にも緊張感を強いられる段で、色々と逸話の多い段である。で、ふと畏れ多…