2009-01-01から1年間の記事一覧

東京国立博物館 平常展

表慶館がAsian Galleryになって初めて入ってみた。やっぱり全く同じものでも綺麗な場所で見ると気分も違う。東洋館は雰囲気が暗すぎた。耐震工事ついでにリノベーションで明るく綺麗にしてくれることを期待しています。表慶館第1室 中国考古甲骨(中国河南省…

国立能楽堂 定例公演  鴈礫 龍田

狂言 鴈礫(がんつぶて) 茂山千之丞(大蔵流) 能 龍田(たつた)移神楽(うつりかぐら) 大江又三郎(観世流) http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2495.html まだまだ紅葉の季節には早いけど、お能の「龍田」で一足早く秋を満喫しました。 狂言 鴈礫 …

国立劇場小劇場 9月文楽公演 第一部 鬼一法眼三略巻

11時開演 鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき) 播州書写山の段 清盛館兵法の段 菊畑の段 五條橋の段 http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2789.html 玉也さんの弁慶、サイコー。これはタイトルこそ「鬼一法眼」ですが、これらの段の主役は鬼…

国立劇場小劇場 9月文楽公演 第二部 沼津の段 酒屋の段

15時開演 伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく) 沼津の段艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ) 酒屋の段http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2789.html 伊賀越道中双六 沼津の段今更言うのも愚かながら、住大夫師匠は素晴らしい。NHK様におか…

国立劇場小劇場 9月文楽公演 第三部 天変斯止嵐后晴

18時30分開演 シェイクスピア=作「テンペスト(あらし)」より 山田庄一=脚本・演出 鶴澤清治=作曲 天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ) http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2789.html なかなか面白かった。テンペストは未読だけど、やっぱり…

国立能楽堂 普及公演  昆布売 蝉丸

解説・能楽あんない 童どもは何を笑ふぞ 馬場あき子(歌人) 狂言 昆布売(こぶうり) 石田幸雄(和泉流) 能 蝉丸(せみまる) 山本順之(観世流) http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2494.html 解説・能楽あんない 童どもは何を笑ふぞ 馬場あき子馬場…

東京国立博物館 平常展 蓮下絵和歌巻断簡

先週末、東博に寄ったら蓮下絵和歌巻断簡(本阿弥光悦筆、安土桃山時代、17世紀)が展示されていた。とてもうれしいサプライズ。これは、光悦&宗達のコラボレーションによる蓮の下絵の和歌巻の断簡。二人の和歌巻の四本のうち、もっとも時代が下るといわれ…

横浜能楽堂 「英雄伝説 義経」 船弁慶

「英雄伝説 義経」 第1回「悲劇の別れ 義経と静」 解説 三宅晶子 琵琶、語り 上原まり 能「船弁慶 前後之替 船中之語 名所教」(観世流) 琵琶の弾き語りを聴くのも、お能の「船弁慶」を観るのは初めてだったので、とても楽しみにしていた。なかなか面白かっ…

出光美術館 やきものに親しむVII 中国の陶俑 ―漢の加彩と唐三彩―

やきものに親しむVII 中国の陶俑 ―漢の加彩と唐三彩― 2009年8月1日(土)〜9月6日(日) http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html 一時期、唐三彩のフォルムの美しさや掛け流しの偶然が生み出す文様の面白さにはまっていたの…

国立能楽堂 企画公演 素の魅力

◎素の魅力 舞囃子 養老(ようろう) 水波之伝(すいはのでん) 梅若玄祥(観世流) 小舞 海人(あま) 野村万作(和泉流) 狂言語 枕物狂(まくらものぐるい) 茂山千作(大蔵流) 小舞 通円(つうえん) 野村萬斎(和泉流) 素謡 檜垣(ひがき) 近藤乾之助…

サントリー美術館 美しきアジアの玉手箱(その2)

美しきアジアの玉手箱 シアトル美術館所蔵 日本東洋美術名品展 http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/09vol04/index.html すでに一度、観に行っているのであるが、鹿下絵和歌巻が二回の展示替えで三期に分割して全て展示されることになっていて、二回目…

幸若舞の「敦盛」

岩波書店の新日本古典文学大系59に「舞の本」というのがある。これは何なのだろうと以前から不思議だったのだが、国立能楽堂の今月のパンフレットの村瀬和子さんのエッセイによれば幸若舞の詞章を集めたものらしい。幸若舞の「敦盛」も残っているということ…

国立能楽堂 定例公演  箕被 敦盛

狂言 箕被(みかずき) 佐藤友彦(和泉流) 能 敦盛(あつもり) 粟谷能夫(喜多流) http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2491.html 箕被(みのかづき)連歌の下手の横好きな夫(佐藤友彦師)とその妻(佐藤融師)は、連歌のことでいつものごとく喧嘩をは…

江戸東京博物館 映像ホール 「仮名手本忠臣蔵 桃井館上使の場」

『仮名手本忠臣蔵』(三幕四場)のうち二段目『桃井館上使の場』 (モノクロ) 竹田出雲?三好松洛?並木川柳 合作 1974年(昭和49)12月3日〜25日 国立劇場で上演された作品 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2009/0704/200907.html…

サントリー美術館 美しきアジアの玉手箱

美しきアジアの玉手箱 シアトル美術館所蔵 日本東洋美術名品展 http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/09vol04/index.html 宗達の鹿下絵和歌絵巻が出るというし、フライヤーに掲載されている美術品はどれも美しいし、楽しみにしていた展覧会だったが、期…

三井記念美術館 道教の美術

三井記念美術館 特別展 知られざるタオの世界 「道教の美術 TAOISM ART」 −道教の神々と星の信仰− http://www.mitsui-museum.jp/ 私にとって道教というと、一番印象的なのは、米国などに行った時にギフトショップや本屋さんのヒーリングのコーナーで見かける…

東京国立博物館 平常展

暑く、晴れ渡り、強い風が吹いた日。東京を覆う排ガスもどこかに吹っ飛んでって、空気が光っていた。夏が苦手な私だけれども、こんな日は、夏も良いなと思う。 5室 武士の装い ―平安〜江戸 太刀 大和物(号 獅子王) (重文、平安時代、12世紀)源頼政が鵺退…

セルリアン能楽堂 定期能7月公演ー喜多流ー

解説 馬場あき子 狂言 清水 野村万作、野村万之介 能 通小町 友枝昭世 http://www.ceruleantower.com/nohtheater.html 前から観てみたかった友枝昭世師のチケットがとれたので、セルリアンの能楽堂に行ってみた。 解説大好きな馬場あき子さんの解説。自分で…

遊行寺(清浄光寺)

先日、お能の「誓願寺」を観たが、ワキの一遍上人が始めた時宗の総本山、遊行寺に行ってみたくなって、行ってきました。 なぜ、藤沢に時宗の総本山を、と思ったが、一遍上人を継いで諸国漫遊する上人(を「遊行上人」という)の四代目の呑海上人が、鎌倉時代…

清水寺縁起と盛久

国立能楽堂の定期公演で「盛久」を見たら、東博で見た清水寺縁起には盛久のことがどんな風に書いてあったのか、どうしても知りたくなった。 東博の展示はとっくの昔に終わっていて現物を確認することはできないので、東博版清水寺縁起が掲載されている「続々…

鎌倉芸術館 松竹大歌舞伎 公文協 東コース

一、正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 下市村茶店の場 同 釣瓶鮓屋の場 鎌倉で義経千本桜を観られて、かつそれが仁左衛門丈の当たり役の権太で、大満足でした。 仁左衛門丈の権太は、単に記憶が飛…

国立能楽堂 定期公演 二人袴 盛久

狂言 二人袴(ふたりばかま) 三宅右矩(和泉流) 能 盛久(もりひさ) 梅若万三郎(観世流) http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2487.html ここのところ、お能を観ると、柿原崇志師、柿原弘和師親子のいずれかが大鼓、というパターンがずっと続いている…

増上寺のめ組

週末、増上寺に行ってみたら、め組の人達の供養のための石碑があった。 左の「め組」と書かれた石柱(もとい、多分石燈籠)は、まだ結構新しく、寄進した人達の名前をみてみると(何気にいなせな名前多し)、歌舞伎等の芸能関係者とも思えず。 ということは…

三鷹市公会堂 公文協 松竹大歌舞伎 東コース

平成21年度(社)全国公立文化施設協会主催中央コース松竹大歌舞伎 一、伊賀越道中双六 沼津 一、奴道成寺 http://www.kabuki-bito.jp/theaters/jyungyou/2009/07/post_20-ProgramAndCast.html 吉右衛門丈の十兵衛に歌六丈の平作とくれば、両者のファンであ…

国立能楽堂 七月普及公演 賀茂 御田

解説・能楽あんない 賀茂の社と田植の祭 山路興造(芸能史研究家) 能 加茂(かも) 金春安明(金春流) 間狂言 御田(おんだ) 野村万作(和泉流) http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2486.html 先日、NHKの教育で賀茂&御田をやったのを観たので、興味…

鐵仙会研修所 第36回研究公演 響の会 誓願寺

響の会 第36回研究公演 2009(平成21)年07月04日(土) 15:15 開演(14:45 開場) 舞囃子〈高砂 八段之舞〉 清水寛二 能〈誓願寺〉 シテ・西村 高夫 http://www.hibikinokai.com/ はじめて鐵仙会研修所にお邪魔しました。能舞台そのものは古そう。コンク…

歌舞伎座さよなら公演 六月歌舞伎

<昼の部> 一、正札附根元草摺 一、双蝶々曲輪日記 角力場 一、蝶の道行 一、女殺油地獄<夜の部> 一、門出祝寿連獅子 一、極付 幡随長兵衛 「公平法問諍」 一、梅雨小袖昔八丈 髪結新三 http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/06/post_43.htm…

東京国立博物館 平常展

http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=D01&processId=00&initdate=2009/05/01&dispdate=2009/06/21 ここのところ、東博には行ってはいたのだが、メモを書かず。いかんいかん。ちゃんとメモを残さないとタダでさえ、物覚えが悪いのに思い出すよすがが…

サントリー美術館 天地人―直江兼続とその時代

サントリー美術館 NHK大河ドラマ特別展「天地人」―直江兼続とその時代 2009年5月30日(土)〜7月12日(日) http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/09vol03/index.html NHK大河ドラマ特別展などと言うので、パブリシティ中心か思いきや、そのようなものは…

日本橋高島屋 細見美術館10周年記念展 日本の美と出会う

日本橋高島屋 細見美術館10周年記念展 日本の美と出会う ―琳派、若沖、数寄の心― http://www.mbs.jp/event/2009nihon/ 遊びで関西に行くと、いつも逆上してしまって細見美術館などにはいつまで経っても行き着かないので、これ幸いと見に行った。 感想のまず…